経皮吸収と肌のバリア機能の関係とは?

頭皮にせまる危険経皮毒

 

吸収。「頭皮から有害な化学物質が吸収される。」今回はこの経皮毒にまつわる噂を検証。噂によると、シャンプーやリンス、その他ヘアケア製品に含まれる合成化学物質は、頭皮をとおして体内に吸収されているらしいが、これは果たしてほんとうなのだろうか?

 

体に有害な化学物質を頭皮がほんとうに吸収しているとしたら、これはやっぱり薄毛につながるのでは?経皮吸収が一躍有名になったのは、経皮毒ということばが提言されてから。経皮吸収により、シャンプーなどに含まれる化学物質が体内に吸収され、体に害を及ぼす、これが経皮吸収毒のメカニズム。

 

一時に比べると経皮毒ということばはあまり耳にしなくなったが、それでも経皮毒を唱える人たちは現在でも決して少なくない。これに対して、経皮毒は似非科学で、科学的な根拠は一切存在しないって話もある。頭皮から有害な化学物質が吸収される?ほんとうだとすると非常に怖いこの話、今回は頭皮と浸透の関係に迫ってみました!

 

頭皮が危ない!経皮吸収とは?経皮吸収のメカニズム!

経皮吸収とは簡単にいうと、皮膚の表面につけた物質が皮膚の表層を通り越して、その下の真皮や皮下組織にまで到達すること。分かりやすい例でいうと、痛みを和らげるためのシップ剤。経皮吸収型鎮痛消炎添付剤と呼ばれるタイプがこれに相当する。

 

皮膚に添付することで、配合されている有効成分が吸収され、痛みを和らげるという仕組み。なんだ、経皮吸収ってこのこと?じゃあ、別に問題ないんじゃ、と思うよね。そう、治療目的で患部に有効成分が浸透してくれるのは、まったく問題ない、っていうか、治療目的で配合されてる成分は、そもそも患部に浸透していかないと意味がない。

 

経皮吸収に関しては、そのマイナス面ばかりが指摘されてるような気がするが、鎮痛剤に代表されるように、このメカニズムは怪我や病気の治療に欠かせないのだ。経皮吸収パッチやテープもこの経皮吸収メカニズムを利用したもの。

 

経皮吸収毒とは?

経皮吸収型鎮痛炎症剤なんかは、体や健康に有用にはたらいてくれるけど、では反対に体に害のある物質が皮膚から浸透していくとしたら?体にいい成分が皮膚から浸透していくとしたら、体に害を及ぼす成分もまた体内に浸透していくのでは?大雑把にいうと、これが経皮吸収毒の考え方の基本。だから体に良くないと思われる化学物質を含む製品はなるべく避けよう!というのが、経皮吸収毒を唱える人たちの主張になる。

 

体に芳しくない化学物質が皮膚から体内に浸透していき、体内に溜まってしまう。これは確かに問題だが、薬剤以外の化学物質もほんとうにそのまま浸透してしまうのだろうか?

 

皮膚のバリア機能について知っておこう

頭皮をまもるバリア機能

 

バリア機能。経皮吸収について考えるときに重要なのが、一体どんな物質が皮膚から浸透するかということ。当たり前だけど、皮膚に付着した物質のすべてが吸収されるわけじゃない。たとえば皮膚表面に付いた水滴。水滴はそのままにしておくと蒸発することはあっても、皮膚に浸透してわけじゃない。その理由は皮膚のバリア機能にある。

 

皮膚のバリア機能は2方向にはたらく。一つはウイルスや細菌など、体にとって害を及ぼす可能性のある外部の刺激を体内に侵入させないこと。もう一つは体内の水分などが体の外に逃げ出すのを防ぐこと。

 

バリア機能は主に三つのはたらきから成る。第一は皮膚の表面の皮脂膜。皮脂腺から分泌された皮脂で覆われた薄い膜が、異物の侵入を食い留める。二番目は角層の内部にある保湿成分因子によって保たれる水分。三番目は細胞と細胞の間をぴったりと埋める細胞間脂質。この皮膚のバリア機能により、外部からの異物や細菌はシャットアウトされる!

 

でもさっきから書いてるように、経皮吸収で浸透していく物質もある。では皮膚のバリア機能を通り抜けて、体内に浸透していくのはどんな成分?

 

皮膚を透過していく物質の特徴とは?

 

透過。バリア機能により、基本的には外部からの異物や刺激は、皮膚から浸透しないことになってる。なっているがしかし、ある一定の条件を満たすものに関しては、例外的に皮膚というフィルターを通過して浸透していく。

 

まず第一の条件が分子量。分子の量が500以下というのが、皮膚のフィルターを透過できる目安。これ以上分子量が多いものは基本的には浸透していかない。基本的にといったのは、皮膚のバリア機能が低下している場合や、アレルギーなどにより、皮膚が過敏になっている場合、このような場合には、ちょっとした刺激も皮膚の内部に伝わることがある。

 

もう一つは水溶性と脂溶性の二つの性質を兼ね備えているもの。なぜかというと、皮膚の表面は皮脂に溶けやすいものが吸収されやすいが、その下の層になると今度は反対に水溶性のものが吸収されやすくなるから。ということでこのような性質を持つものが、皮膚や頭皮に吸収されていくことになる。

 

経皮吸収毒といえばシャンプーや洗剤に含まれる界面活性剤が有名

 

界面活性剤。経皮吸収毒といえば界面活性剤をいちばんに思い浮かべるのでは?シャンプーや洗剤に含まれている界面活性剤については、体に良くないということが散々いわれてきたが、果たしてこれはほんとうだろうか?界面活性剤を大量に使用すると、体になにかしらの害が及ぶというのは確か。ただ問題はどの程度の量を使用したら害があるかということ。

 

洗剤やシャンプーに配合されている程度の量はまったく問題ない、という人もいる一方で、化学物質の添加された製品は一切使いたくない、という人もいる。実際の話、洗剤やシャンプーに配合されている程度の量であれば、ほとんど害はないらしい。

 

ただ頻繁に、しかも継続してし使い続けるとなると、話は別かもしれない。経皮吸収ということは別にしても、洗浄力の強い日用品を使っていると、肌荒れを起こすのは必須。肌荒れは皮膚のバリア機能に低下につながる。皮膚のバリア機能が低下すると、細菌やウイルス、そして紫外線などの刺激に対して体が過敏に反応するようになり、結果的に皮膚の状態は悪化していく。

 

日用品にしろ、ヘアケア製品にしろ、重要なのは皮膚のバリア機能を損ねずに、しかし目的は確実に果たすという機能性。これは頭皮ケアについても同様、育毛製品を選ぶ際にはできるだけ頭皮への負担の少なく、且つ機能性を備えたものを選ぶようにしよう!

 

頭皮の経皮吸収と経皮毒まとめ

まとめ

 

頭皮や皮膚から有害な化学物質が浸透していくという、経皮吸収。ほんとうだとしたら非常に怖い話で、経皮吸収の害が盛んに取りざたされた時期には、無添加のものにこだわった、という人も多いんじゃないかな。昨今のオーガニックブームともあいまって、合成化学物質や添加物入りのものはなるべく使用しないようにしている人も多いはず。

 

化学物質の体内への浸透に関しては、いまだに完全な研究がされているわけじゃない。だからどの程度の量を摂取すると、どの程度の害があるかに関しては、いまだはっきりとは解明されてないというのが実情。皮膚にはバリア機能が備わっていて、外部からの刺激や攻撃から体を保護してくれてるから、やたらと神経質になる必要はない。

 

でも洗浄力や殺菌力の強い製品を継続して使っていると、頭皮に負担がかかりすぎて、逆に頭皮環境を悪化させる恐れがある!皮膚のバリア機能を守りたかったら、頭皮や髪の毛に優しい成分の配合されたものにしよう!

 

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